好きになったアーティスト-2
前に書いた日記の続き
好きになったアーティストで死んでしまった人
・森岡賢
この人の活動履歴としては、
SOFT BALLET→ソロ、minus(-)、KA.F.KA かな？
私が好きになったのは、minus(-)から。
きっかけはLUNATIC FEST.に出演するって発表されてから、「この人たち誰？」と思って調べた。
その時のminus(-)のアーティスト写真を見て、得も言えぬ感覚に陥った。
退廃的な世界に生きてる人たちという印象を受けた。
そして、すごく気になりだした。
調べていくと、minus(-)の２人はSOFT BALLETだと分かった。
なるほど！！って思った。
その当時、SOFT BALLET自体は知っていた。
昔はCDショップに行って、アルファベット順に並んでるCDを片っ端から見ることが好きだったから。SOFT BALLETという字面自体は何度か見たことがあった。
そのときはソフトバレット？弾丸のバレット？のこと？みたいなことを考えてたと思う。
あー、この人たちの新バンドがminus(-)って言うのかーって知った。
そこから色々知っていって、LSBツアーやら森岡賢のくねくねダンスとか知っていった。
音楽的には、90年代前半ではとても珍しかったらしいEBM（エレクトロニック・ボディ・ミュージック）をやっていた。
いわゆる電子音といったピコピコ音や、日常風景の音をサンプリングして波長を変更したりして不思議な効果音みたいなもの作り上げてた。
それを音楽に取り入れて曲を出しているようなイメージ。
SOFT BALLET自体はかっこいいと思ったけど、惹かれなかった。
でもminus(-)にはすごく惹かれた。
多分SOFT BALLETのメインボーカルの遠藤さんの声が自分の好みから少し外れていたからかも。
とにかくminus(-)はそれなりに好きになった。
ルナフェスが近くなったら、どんどん気になり始めて会場で見たらすごく惚れた。
独特の雰囲気を醸し出したライブだったと思う。
そこからCDも買い始めて、単独ライブも行こうとチケットをとろうと思ったら、
森岡賢逝去のニュースを知った。
仕事中だったけど、ちょっと涙出た。
すごい悲しかった。
もうあのくねくねダンス見れないのか・・・と思った。
その後の予定していたツアーはなくなった。
minus(-)として藤井麻輝が単独でライブをやった後、ツアーの集大成みたいなライブを新宿Renyでやった。これは職場に嘘ついてライブに行ったと思う。
すごい一体感のあるライブだったと思う。
森岡賢を最後に見たのは、初めて見たルナフェスだけとなってしまった。
SOFT BALLET時代からもっと聞いてみたらよかった。何て読むかわからねぇーじゃねーよ。
森岡賢という人物は、ネットから見ただけだけど中性的で優しそうで美しい人だと思った。
ぱっと見、森岡賢という人は、いわゆるオカマって言われる部類の人っぽく見えるかもしれない。実際には子供もいるから男性がすきな人ではないと思うけど。
気持ち悪いとかの悪印象はないんだけど、あんまオカマという人たちをきれいだとは思わない。ごてごての化粧する人が多い気がするし。
森岡賢は、ジャニーズみたいな中性的な人ではなく、オカマの人っぽい中性的な見た目だと思う。けど、ものすごく美しい人に見えた。佇まいのせい？
なんか見てると不思議と引き込まれる人物だった。
なんとも言えない魅力的な人物だった。
このアルバムの帯に「森岡賢 藤井麻輝 ２人による最初で最後のフルアルバム」みたいなことが書かれてあったと思う。
その帯を見た時にも、泣きそうになった。
良いアルバムだったよ。
ありがとう藤井麻輝。形にしてくれて。
森岡賢がいないことを、これからも引きずって生きてくのがつらい。
ふとした時に、minus(-)の曲を思い出し、森岡賢を思い出す。
そして現実に戻る。
これがたまに起こるのが、亡くなったアーティストを好きでいることのめんどいところ。
それでも、好きでいるぞ森岡賢。
